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足場とはいったい何?建設作業に必要な足場の役割や種類など解説
2024年01月31日
街中で見かける建設現場には必ずといっていいほど足場が組まれています。
足場は建築工事、解体工事などさまざまな場所で組まれるもので、足場がなければ工事は成り立たないといっても過言ではないほど重要なものです。
ひとえに足場といっても枠組み足場、単管足場などさまざまな種類があります。そのどれもが工事を安全に進め、近隣の人たちの安全を守るために欠かせないものばかりです。
この記事では、足場とは何か、足場の種類にはどのようなものがあるのか解説します。
街中で工事を見かけたときは、この記事の内容を思い出し足場の種類や工事など理解を深めてみましょう。
足場とは
足場とは、建設工事や解体工事をする際に建築物の周りに組み上げられる構築物です。
ひとえに足場といってもさまざまな種類があります。足場は建物の建築、修繕、解体になくてはならない存在です。
足場の歴史は非常に古く、紀元前古代エジプトのピラミッド構築にも利用されていました。日本でも古くから丸太を組み合わせた足場が使用され、20世紀になると鋼製の足場が組まれるようになります。
戦後、鋼製単管足場が登場し、現在では工事の内容に応じて適切な足場が組まれています。
しっかりとした足場の組み立てができるかどうかで滞りなく工事が行えるかどうか決まるだけではなく、作業員の安全確保にもつながるため、足場の存在は大変重要です。
足場の役割
建設現場や工事で足場が果たす役割は大きく以下の2点です。
・高所の作業を安全に行える
・近隣への影響を防げる
高所で安全に作業を行うためには安定した場所の確保が重要です。
そのため、建築作業や各種工事にとって足場はなくてはなりません。
さらに、高所に資材を搬入することも足場の役割のひとつです。
近隣への影響を防ぐとは、建築による飛散物や落下物の抑止、騒音の防止を意味します。
この場合、足場に養生を行います。
建築現場でネットを張り巡らしている光景をよく見かけますが、あのネットが養生です。
ネット以外にも養生用鋼板が使われることもあります。
いずれも周囲の安全を守るために大変重要です。
足場の基準
足場の基準は厚生労働省の安全衛生基準法によって定められています。
足場というと建設現場と関係が深いため、厚生労働省が基準を定めているのは違和感を覚えるかもしれません。
しかし、足場の目的でもある「安全に作業を行う」という観点でいえば、安全衛生基準法で規定されているのは自然なのです。
詳しい基準については「足場に関する労働安全衛生法上の規定について」をご参照ください。
詳しすぎて難しいと思う場合は「屋根ふき業務安全衛生のポイント」に図解入りの説明があります。こちらを参照してみてください。
参考:厚生労働省 足場に関する労働安全衛生法上の規定について
足場の種類
ひとえに足場といっても種類は多く、以下のような足場があります。
・枠組み足場
・単管足場
・単管ブラケット足場
・くさび緊結式足場(ビケ足場)
・吊り足場
・移動式足場
それぞれの足場について解説します。
枠組み足場
枠組み足場は建設工事で一般的によく使われる足場のひとつです。
鋼製布板、建枠、筋交い、ジョイント、ブレス、アンチ、手すり柱、階段枠、ジャッキベースなど多数の部品を組み合わせて足場を構築します。
部品化されているため構築しやすく、耐久性があり頑丈な足場を組めるという点がメリットです。
さらに寸法や高さ制限が設定されているため、安全な足場の構築が可能です。
ハンマーを使用しないため騒音が起こりにくく、近隣にも配慮できるというメリットもあります。
枠組み足場は大規模な工事をするときに適した足場で、足場の高さは45メートルまで組み立てることが可能です。
特に高いビルや大型商業施設、学校や公共施設の建築、修繕、解体工事の際には多くの場合、枠組み足場が用いられます。
単管足場
単管足場は、鉄パイプをクランプでつなぎ合わせて組む足場です。
組み合わされた骨組みに足場ボードを取り付けて作業時の足場とします。
単管の価格が安いため安価で組み上げられます。
足場を組むために必要な場所も比較的少なくて済むため、狭い場所でも構築しやすい点がメリットです。
一方、部品の種類は少ないものの接合部分に多くの部材が必要なため、組み立てや解体に労力や時間を要するというデメリットもあります。
さらに、強度や安全性は型枠足場と比べるといくらか劣ります。
しかし、構造が簡単で安価なため、単管足場も枠組み足場と並び工事全般で使用される足場です。
おもに戸建て住宅や小規模な建物の建築や外壁塗装、修繕に使用される傾向があります。
単管ブラケット足場
単管ブラケット足場は、単管足場の固定にブラケットと呼ばれる金具を使用して強固にしたものです。
床板には枠組み足場と同様にアンチを使用します。
強度を高くしたため安全性も高く、単管足場のメリットでもある狭い場所での作業を可能とします。
ただし、単管足場と同様に部品数の多さから組み立てと解体に時間を要する点がデメリットです。
くさび緊結式足場(ビケ足場)
くさび緊結式足場は、別名ビケ足場とも呼ばれる足場です。
組み合わせた結合部分にくさびを打ち込むことから、このような名前がつけられています。
組み立てやすいというメリットがある一方で、くさびを打ち込むときの音が大きく、騒音にならないように近隣に対して十分な配慮が必要です。
吊り足場
吊り足場は、上から釣り上げる方式の足場です。
従来の足場と違い吊り上げ方式のため、足場の土台となる土地を確保する必要がありません。
特に橋梁やプラント、ビルの吹き抜けなど、地面に足場を組めない場所で利用される方式です。
吊り足場は設置が難しいため、構築には高度な技術を必要とします。
移動式足場
移動式足場は足場の土台部分にキャスターがついている足場です。自由に移動できるというメリットがあります。
ただし、しっかりと固定しないと作業時に危険を伴うため、その点に十分注意しなければなりません。
移動式足場は電気工事や配管、照明器具、空調など屋内の作業で使用されることが多い足場です。
そのほかにも移動がしやすいメリットを活かして、低階層の屋外工事で使用されることもあります。
このほかにも、ごく小規模な作業で用いられる脚立足場や、従来の足場を大幅に改善した次世代足場など、足場の種類はさまざまです。
こうした足場の多さは、すなわち工事に適した足場が数多く編み出されているともいえ、いかに足場が奥深いものかよくわかります。
足場の組み立て業務に携わるには
足場の仕事をするためには、大きく2つのことをしなければなりません。
1つめは建設会社に入社して経験を積むこと、2つめは足場を組むための資格を取得することです。
足場の組み立てや解体に携わるためには現場で経験を積むことがもっとも重要です。
いくら知識を得ていても作業の中でしかわからないことが多く、手順の中で注意すべき点や細かなコツは経験を積むことでしか得られません。
こうした経験を通じて、足場を組むための知識が自然と身につきます。
経験を積むうえで、足場を組むために必要な資格を取得しなければなりません。必要な資格は以下のとおりです。
・とび技能士
・足場の組立て等作業主任者
・足場の組立て等作業従事者
・建築物等の鉄骨組立て等作業主任者
こうした資格を取得したうえで初めて安全な足場の構築や解体が可能となります。
まとめ
今回は、足場とは何か、足場の種類などについて解説しました。
足場は建築、建築工事を安全かつ効率的に行うために重要なものです。
建築、建設工事の際には対象となる建物に沿って構築されます。
場合によっては養生を行い、周囲への飛散や落下の防止を果たしたり、騒音を防いだりする効果もあります。
足場の種類はさまざまあり、以下のとおりです。
・枠組み足場
・単管足場
・単管ブラケット足場
・くさび緊結式足場(ビケ足場)
・吊り足場
・移動式足場
足場を組むためには経験を積み、資格を取得することが重要です。
こうした経験により、安全に作業できる環境が整えられるといっても過言ではないでしょう。
足場に少しでも興味を持ったときには、ぜひ足場について調べてみることをおすすめします。足場の奥の深さ、足場工事や工事そのものへの理解も深まることでしょう。
吉池建設は、ビル、マンション、商業施設など、あらゆる建築物の修繕や解体工事を行っています。
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